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コラム

膝関節症が注射でよくなる!幹細胞注射治療による再生医療について徹底解説

年齢とともに膝に痛みや違和感を覚える人が増えています。その原因のひとつが「膝関節症」です。近年、注射による幹細胞治療が注目を集めていますが、具体的にどのような治療なのかをご存じでしょうか?

この記事では、膝関節症の基礎知識から幹細胞注射による再生医療の仕組みやメリット、治療の流れ、安全性まで、わかりやすく解説します。

膝関節症の症状と原因を正しく知ろう

膝関節症の代表的な症状とは

膝関節症の主な症状には以下のようなものがあります。

 

・階段の上り下りで膝が痛む

・長時間歩いた後に膝に違和感やこわばりが出る

・正座ができない

・立ち上がる時に痛む

・朝起きた時に膝が動かしづらい

 

初期には軽い違和感程度でも、徐々に症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになることもあります。

 

膝が痛くなる主な原因と進行のメカニズム

膝関節症は主に関節の軟骨がすり減ることで発症します。軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、炎症や痛みが発生します。

原因としては以下のようなものが挙げられます。

 

・加齢による自然な変化

・肥満や運動不足による膝への過度な負担

・過去の膝のケガや靭帯損傷の後遺症

・筋力低下による関節の不安定性

 

症状が進行すると、軟骨の損傷だけでなく骨の変形や関節液の減少も起こり、慢性的な痛みが続くようになります。

 

変形性膝関節症との関係と予備軍の特徴

膝関節症のなかでも特に多いのが「変形性膝関節症」です。これは、関節軟骨の摩耗により骨が変形してしまう進行性の疾患です。

予備軍として注意すべき特徴には、以下のようなものが挙げられます。

 

・50歳以上の女性(特に閉経後)

・肥満体型の方

・長年立ち仕事や重労働をしてきた人

・親族に同様の症状がある方

 

早期に対策することで進行を食い止めることができるため、違和感を覚えたら早めに専門医の診察を受けましょう。

 

従来の治療法と幹細胞注射の違いとは

ヒアルロン酸注射やリハビリの限界

従来の治療法としては以下のようなものがあります。

 

・ヒアルロン酸注射:関節の滑りを良くし炎症を軽減するが、効果は一時的。

・物理療法・リハビリ:筋力を高め関節の動きをスムーズにできるが、長い時間がかかる。

・鎮痛薬の服用:痛みのコントロールのみで、根本治療にはならない。

 

これらの治療は症状を緩和する対症療法が中心で、軟骨そのものを修復・再生することはできません。

 

幹細胞注射の仕組みと膝への効果

幹細胞注射は、患者自身の脂肪や骨髄から採取した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いて、傷んだ膝関節の組織を修復・再生させる治療です。

幹細胞には「損傷した組織を修復する能力」や「炎症を抑える作用」があるため、軟骨の再生や関節機能の回復が期待できます。

 

特に、以下のような方に有効とされています。

 

・従来の治療で効果が出なかった人

・手術を避けたい人

・初期〜中期の変形性膝関節症の患者

 

再生医療としての信頼性とエビデンス

幹細胞治療は日本でも再生医療等安全性確保法のもと、一定の基準を満たした医療機関でのみ提供されています。

また、国内外で臨床研究が進んでおり、以下のようなエビデンスも報告されています。

 

・軟骨の厚みが回復した

・関節の可動域が改善した

・痛みのスコア(VAS)が低下した

 

ただし、全ての症状に効果があるわけではないため、医師による診断が重要です。

 

幹細胞注射の治療の流れと注意点

治療のステップと所要時間の目安

幹細胞注射は以下のようなステップで行われます。

 

①初診・検査:MRIやレントゲンなどで症状を評価

②幹細胞の採取:腹部の脂肪や骨髄から幹細胞を採取(30分〜1時間)

③培養・加工:6週間程度かけて幹細胞を培養

④注射治療:患部に注射(外来で実施、30分程度)

⑤経過観察:数ヶ月にわたって定期チェック

 

入院の必要はなく、日帰りで対応できるクリニックもあります。

 

副作用やリスクはある?安全性を解説

幹細胞注射は自分の細胞を使うため、拒絶反応のリスクは極めて低いとされています。ただし、以下のようなリスクもゼロではありません。

 

・注射部位の腫れや赤み

・採取部位の痛みや内出血

・非常にまれに感染症のリスク

 

治療は国に届け出をして認可を受けた医療機関でのみ受けることが可能です。安全性の高い施設を選ぶことが重要です。

 

治療費・保険適用の有無とクリニックの選び方

幹細胞治療は自由診療となるため、健康保険は適用されません。費用の目安は以下の通りです。

 

・初期検査・診察:1〜3万円

・幹細胞採取・培養・注射:60〜150万円程度(1回の治療)

 

クリニックを選ぶ際には、以下のようなポイントに着目しましょう。

 

・再生医療等提供計画を届け出ている医療機関かどうか

・医師の経験や症例数

・治療後のフォロー体制が整っているか

まとめ

膝の痛みに悩んでいる方にとって、幹細胞注射による再生医療は新たな選択肢のひとつです。従来の治療では難しかった「軟骨の再生」を目指すこの治療法は、進行を抑えるだけでなく、機能改善の可能性もあります。

ただし、費用や体への負担、効果の個人差もあるため、信頼できる医療機関でしっかりと説明を受けた上で検討することが大切です。

膝の健康を守るためにも、まずはセルズクリニック銀座院にご相談ください。経験豊富な医療スタッフが万全の態勢でお待ちしております。

 

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