症例
幹細胞培養上清液を注射したら膝を伸ばして寝れるようになりました。
50代女性
患者様情報
これまで、膝をまっすぐに伸ばして寝ることができませんでした。仰向けで膝を伸ばすと痛みが出てしまい、眠気に負けてようやく眠れる…という日々が続いていました。
また、朝起きたときには、膝を「カチッ」とはめるような動作をしないと動き出すことができませんでした。日中も、膝をついて作業をしたり、床にある物を取るのが本当に辛かったです。
膝が痛くなる前は、ジムで傾斜をつけて時速6kmほどで歩くなど、運動もしていましたが、痛みが出てからは運動を大きく控えるようになってしまいました。
治療内容
幹細胞培養上清液 左側ひざ注射 1回
患者様の感想
幹細胞培養上清液の注射を受けたことで、なんと翌日の夜から膝を伸ばして寝られるようになりました。信じられない気持ちです。膝を伸ばしても痛みを気にせず眠れることが、こんなにも嬉しいとは思いませんでした。
朝起きたときに感じていた「膝が外れているような感覚」もなくなり、今では膝をついての動作やしゃがんでもの動かせる動作ができて、「奇跡」と感動しています。
幹細胞培養上清液の効果は、注射の翌日からはっきりと実感できました。正直なところ、効果が出るまでに1ヶ月くらいかかるものと思っていたので、これほど早く改善を感じられて驚いています。
今後は様子を見ながら、少しずつウォーキングを再開していきたいと思います。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) | 治療前 5 ➡ 治療後 1 |
ひざ関節評価スコア(KOOS) | 治療前 303 ➡ 治療後 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100が最も痛い状態
KOOS:日常生活動作、痛み、生活の質、症状、運動機能という5項目から、膝の状態を評価することができる指標。各項目100点で合計500点
医師の所見
幹細胞培養上清液(幹細胞を培養する過程で得られる上清液)は、近年注目されている再生医療の一つです。組織の修復や炎症の軽減に効果があり、とくに変形性膝関節症や慢性的な関節痛に悩む患者様にとって、新たな治療の選択肢となりつつあります。実際に、重症化して人工膝関節が必要となる段階への進行を予防する効果が期待されるというデータも出てきています。
今回の患者様では、上清液に含まれるサイトカインや成長因子などの働きにより、炎症の抑制や組織修復が促進され、注射の翌日から効果を実感されるという、非常に早い段階での変化が見られました。VASスコア(痛みの評価指標)も大きく改善し、日常生活での動作制限も明らかに軽減しています。再生医療の効果をご実感いただけたことを、私たちも嬉しく思います。
ただし、痛みが和らいだからといって急激に運動を再開すると、関節や筋肉に負担がかかり、症状が再び現れる可能性もあります。今後は痛みの経過をよく観察しながら、ストレッチや筋力トレーニングなどを段階的に取り入れていくことをおすすめします。
治療について
料金
関節1部位
幹細胞培養上清液 投与回数(1回) 29万円(税込)
幹細胞数 投与回数(1回) 88万円(税込)
起こりうるリスク
[起こりうる副作用]
細胞採取部の麻酔時の疼痛や術後違和感、またひざ注射時の刺入部疼痛など。
症状によりMRIや血液検査などの検査を受けて頂く事があります。