コラム
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- 膝関節症が注射でよくなる!幹細胞注射治療による再生医療について徹底解説
年齢とともに膝に痛みや違和感を覚える人が増えています。その原因のひとつが「膝関節症」です。近年、注射による幹細胞治療が注目を集めていますが、具体的にどのような治療なのかをご存じでしょうか?
この記事では、膝関節症の基礎知識から幹細胞注射による再生医療の仕組みやメリット、治療の流れ、安全性まで、わかりやすく解説します。
膝関節症の症状と原因を正しく知ろう
膝関節症の代表的な症状とは
膝関節症の主な症状には以下のようなものがあります。
・階段の上り下りで膝が痛む
・長時間歩いた後に膝に違和感やこわばりが出る
・正座ができない
・立ち上がる時に痛む
・朝起きた時に膝が動かしづらい
初期には軽い違和感程度でも、徐々に症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになることもあります。
膝が痛くなる主な原因と進行のメカニズム
膝関節症は主に関節の軟骨がすり減ることで発症します。軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、炎症や痛みが発生します。
原因としては以下のようなものが挙げられます。
・加齢による自然な変化
・肥満や運動不足による膝への過度な負担
・過去の膝のケガや靭帯損傷の後遺症
・筋力低下による関節の不安定性
症状が進行すると、軟骨の損傷だけでなく骨の変形や関節液の減少も起こり、慢性的な痛みが続くようになります。
変形性膝関節症との関係と予備軍の特徴
膝関節症のなかでも特に多いのが「変形性膝関節症」です。これは、関節軟骨の摩耗により骨が変形してしまう進行性の疾患です。
予備軍として注意すべき特徴には、以下のようなものが挙げられます。
・50歳以上の女性(特に閉経後)
・肥満体型の方
・長年立ち仕事や重労働をしてきた人
・親族に同様の症状がある方
早期に対策することで進行を食い止めることができるため、違和感を覚えたら早めに専門医の診察を受けましょう。
従来の治療法と幹細胞注射の違いとは
ヒアルロン酸注射やリハビリの限界
従来の治療法としては以下のようなものがあります。
・ヒアルロン酸注射:関節の滑りを良くし炎症を軽減するが、効果は一時的。
・物理療法・リハビリ:筋力を高め関節の動きをスムーズにできるが、長い時間がかかる。
・鎮痛薬の服用:痛みのコントロールのみで、根本治療にはならない。
これらの治療は症状を緩和する対症療法が中心で、軟骨そのものを修復・再生することはできません。
幹細胞注射の仕組みと膝への効果
幹細胞注射は、患者自身の脂肪や骨髄から採取した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いて、傷んだ膝関節の組織を修復・再生させる治療です。
幹細胞には「損傷した組織を修復する能力」や「炎症を抑える作用」があるため、軟骨の再生や関節機能の回復が期待できます。
特に、以下のような方に有効とされています。
・従来の治療で効果が出なかった人
・手術を避けたい人
・初期〜中期の変形性膝関節症の患者
再生医療としての信頼性とエビデンス
幹細胞治療は日本でも再生医療等安全性確保法のもと、一定の基準を満たした医療機関でのみ提供されています。
また、国内外で臨床研究が進んでおり、以下のようなエビデンスも報告されています。
・軟骨の厚みが回復した
・関節の可動域が改善した
・痛みのスコア(VAS)が低下した
ただし、全ての症状に効果があるわけではないため、医師による診断が重要です。
幹細胞注射の治療の流れと注意点
治療のステップと所要時間の目安
幹細胞注射は以下のようなステップで行われます。
①初診・検査:MRIやレントゲンなどで症状を評価
②幹細胞の採取:腹部の脂肪や骨髄から幹細胞を採取(30分〜1時間)
③培養・加工:6週間程度かけて幹細胞を培養
④注射治療:患部に注射(外来で実施、30分程度)
⑤経過観察:数ヶ月にわたって定期チェック
入院の必要はなく、日帰りで対応できるクリニックもあります。
副作用やリスクはある?安全性を解説
幹細胞注射は自分の細胞を使うため、拒絶反応のリスクは極めて低いとされています。ただし、以下のようなリスクもゼロではありません。
・注射部位の腫れや赤み
・採取部位の痛みや内出血
・非常にまれに感染症のリスク
治療は国に届け出をして認可を受けた医療機関でのみ受けることが可能です。安全性の高い施設を選ぶことが重要です。
治療費・保険適用の有無とクリニックの選び方
幹細胞治療は自由診療となるため、健康保険は適用されません。費用の目安は以下の通りです。
・初期検査・診察:1〜3万円
・幹細胞採取・培養・注射:60〜150万円程度(1回の治療)
クリニックを選ぶ際には、以下のようなポイントに着目しましょう。
・再生医療等提供計画を届け出ている医療機関かどうか
・医師の経験や症例数
・治療後のフォロー体制が整っているか
まとめ
膝の痛みに悩んでいる方にとって、幹細胞注射による再生医療は新たな選択肢のひとつです。従来の治療では難しかった「軟骨の再生」を目指すこの治療法は、進行を抑えるだけでなく、機能改善の可能性もあります。
ただし、費用や体への負担、効果の個人差もあるため、信頼できる医療機関でしっかりと説明を受けた上で検討することが大切です。
膝の健康を守るためにも、まずはセルズクリニック銀座院にご相談ください。経験豊富な医療スタッフが万全の態勢でお待ちしております。
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- 膝関節症の痛みが軽減!話題の治療法 幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射の違いについて
膝関節症の痛みが軽減すると話題の治療法に、「幹細胞注射」と「幹細胞培養上清液注射」があります。しかし、この2つの違いについて詳しく理解されている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、幹細胞注射 と 幹細胞培養上清液注射 の違いについて、詳しくご紹介させていただきます。
幹細胞とは
幹細胞の種類や定義は様々ですが、医療分野における幹細胞とは「分裂して増殖する能力(自己複製能)」と「さまざまな細胞に分化する能力(多分化能)」を持つ細胞のことです。
膝関節症の治療においては、主に次の2種類の幹細胞が用いられます。
・脂肪由来幹細胞
腹部や大腿部の脂肪組織から採取します。採取が比較的簡便で、幹細胞の数も多いです。
・骨髄由来幹細胞
腸骨などの骨髄から採取します。古くから医療用途で使われている細胞です。
自己複製能
「自己複製能」は、幹細胞が自分とまったく同じ性質を持つ細胞に分裂する能力のことです。
幹細胞の“在庫”を維持するメカニズムであり、幹細胞が分裂しても、一部は「幹細胞のまま」残り続けます。幹細胞の数を保ち続けられるため、再生医療における安定供給の源という役割を果たします。
多分化能
「多分化能」は、幹細胞がさまざまな種類の細胞に分化できる能力のことです。
損傷した組織の種類に応じて必要な細胞へ変化できるため、組織修復や再生に貢献します。脂肪由来幹細胞なら、軟骨細胞、骨細胞、脂肪細胞などに分化することが可能です。
多分化能幹細胞とは?
多分化能幹細胞とは、特定の範囲の細胞に分化できる能力を持つ幹細胞のことです。多分化能幹細胞は、体のすべての細胞に分化できるわけではありません。しかし、特定の組織・器官に関連する細胞に分化できることが特徴です。
体内のほとんどの細胞に分化が可能な多能性幹細胞に比べて、臨床応用が進んでいるので、安全性が高いとされています。
幹細胞培養液・幹細胞培養上清液について
膝関節症の治療に幹細胞を用いる場合、幹細胞を培養する必要があります。その際に関わってくるものが、幹細胞培養液と幹細胞培養上清液です。
医療分野における「幹細胞培養液」の活用は、再生医療や難治性疾患の治療補助として期待されています。幹細胞そのものを使う「細胞治療」とは異なり、培養液を使う手法は安全性が高く法規制も比較的緩やかなため、臨床応用が広がっています。
幹細胞培養液とは
幹細胞培養液は、幹細胞を培養する過程で生じる成分を含んだ物質です。細胞自体ではなく、その培養過程での分泌物となります。細胞の活性化や再生を促進する効果があるとして、さまざまな医療への活用が期待されています。
幹細胞培養液には、以下の様な成分が含まれています。
・成長因子:細胞の増殖や修復を促す
・サイトカイン:免疫調整や炎症抑制作用を持つ
・エクソソーム:細胞間の情報伝達を担う
・各種たんぱく質、アミノ酸、ビタミンなど
幹細胞培養上清液とは
幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養した際の培養液から幹細胞を取り出して滅菌処理などを行った上澄み液のことです。幹細胞培養液の中でも、成長因子などの重要な成分のみを抽出した、より純度の高い物質が幹細胞培養上清液ということです。
培養する幹細胞の種類や培養条件によって、幹細胞培養上清液に含まれる成分の量や種類は大きく異なります。
選ぶポイントについて
幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射は、膝関節症の改善に高い効果が期待されます。とくに、下記のような方におすすめです。
・他の治療法の効果をあまり実感できなかった方
・膝の痛みがひどい方
・手術以外の治療を希望する方
・変形性膝関節症と診断された方
幹細胞注射・幹細胞培養上清液注射の注意点とは
幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射は、膝関節症の改善に高い効果を発揮できます。しかし、高度な技術と医療体制が必要です。厚生労働省が認めた特定再生医療等委員会に申請し、厳しい審査に合格したクリニックでしか治療を受けられません。
さらに、幹細胞治療の効果は、培養する幹細胞や細胞加工の質にも大きく左右されます。そのため、幹細胞注射・幹細胞培養上清液注射の治療を受ける際には、クリニック選びが重要となります。
まとめ
幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射の治療を取り入れるクリニックも増えてきていますが、使用する薬剤や管理方法はクリニックによって様々です。セルズクリニック銀座院 では、数ある薬剤の中からより効果の高い薬剤を厳選して徹底した品質管理を行い、より良い結果につなげるための対応を徹底しております。
セルズクリニック銀座院 では、再生医療分野に精通した医療従事者が最適な治療をご提供しております。膝関節症の治療において、幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射の治療をご検討の方は、是非一度お気軽にお問い合わせください。
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- 変形性膝関節症とは!つらい膝痛の原因と再生医療による治療法を徹底解説!
年齢を重ねるにつれて多くの人が悩まされる「変形性膝関節症」。歩くたびに感じる痛みや不自由さは、日常生活の質を大きく左右します。
そこで、今回はこの変形性膝関節症の症状や原因、そして最近注目されている再生医療における治療法について、最新の知見を交えてわかりやすく解説します。予防や早期対応の重要性も含め、膝の健康を守るための第一歩としてぜひご一読ください。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ったり変性したりすることで、関節に炎症や痛み、腫れ、可動域の制限などが生じる慢性的な疾患です。悪化してしまうと、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
日本人はいわゆるO脚変形といわれる膝の内反した変形を生じることが多いといわれ、特に中高年の女性に多くみられます。
日本では高齢化に伴って患者数が増加傾向にあり、今後もますます増えると予測されています。
変形性膝関節症の特徴
変形性膝関節症は進行性の病気です。早く治療を始めることで、進行を緩やかにすることができます。
変形性膝関節症の症状は、膝の違和感や痛みから始まります。進行すると膝の曲げ伸ばしがやりにくくなり、進行すると日常生活に支障が出るようになってしまいます。
軽い症状から始まるので受診が遅れがちですが、末期の状態になると、膝が痛くて寝たきり状態になることもあります。
膝の違和感や痛みに気がついた時点で、専門医に相談することが理想的です。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の症状は、「初期」「中期」「末期」の3段階で異なります。
初期の症状
・動きはじめに膝に違和感や痛みがある
・階段昇降時に膝が痛む
中期の症状
・動作中に膝の痛みが持続する
・膝を曲げきったり伸ばしきったりできない
・膝が腫れる
・脚が変形する
末期の症状
・移動が困難になる
・脚の変形が顕著になる
・安静にしていても膝が痛む
変形性膝関節症の原因とは
変形性膝関節症の原因は複数ありますが、主な原因は以下のようなものです。
加齢
加齢によって軟骨の弾力性や再生能力が低下し、徐々に摩耗することで起こります。また、加齢によって軟骨の水分量が減り、衝撃吸収機能が失われることも原因となります。
肥満やO脚
重すぎる体重が膝関節に直接的な負担をかけ、軟骨の摩耗が加速し起こります。また、膝の内側に過剰な荷重がかかり、内側軟骨が優先的に摩耗することも原因になります。
怪我や病気
半月板損傷や前十字靱帯断裂などの膝の怪我や関節リウマチなどが、変形性膝関節症に進行する場合があります。また、先天的な関節異常や代謝性疾患が変形性膝関節症を引き起こすこともあります。
変形性膝関節症の治療法とは
これまでの治療法に代わり、近年注目を集めているのが「再生医療」です。人間が本来持っている「自然治癒力」や「細胞の再生能力」を活用して、失われた組織・臓器の構造や機能を再生・修復・代替することを目指す医療技術です。
変形性膝関節症の治療では、幹細胞を用いた治療が中心に行われます。
幹細胞治療
自身の脂肪組織や骨髄から採取した間葉系幹細胞を培養・加工し、膝関節に注入します。幹細胞の軟骨に分化する性質が、傷んだ軟骨の再生を促すとされています。
治療手順
①局所麻酔により、腰や腹部から脂肪組織を吸引する。
②幹細胞を抽出・培養する。(約6週間)
③注射器で膝に注入する。
④経過観察。
施術回数・費用
施術回数:1回または2回注入
費用:80万円〜150万円以上(自由診療)
向いている人
・保存療法では効果が不十分だが、手術を避けたい人。
・比較的活動性が高い人。
幹細胞上清液治療
幹細胞そのものではなく、幹細胞を分離・培養した後、細胞を取り除いた培養液上清を用いた治療です。培養した幹細胞から分泌されたサイトカインや成長因子などを含む成分を膝関節に注入します。
治療手順
①脂肪幹細胞などを採取・培養する。
②培養上清液を抽出・精製する。
③関節内に注射または静脈点滴する。
④経過観察
施術回数・費用
施術回数:1回で終了する場合もある
費用:1回あたり30万〜50万円前後(自由診療)
向いている人
・変形性膝関節症と診断を受けた人
・既にほかの療法を試しても改善しなかった人
まとめ
変形性膝関節症の新たな治療法として注目されているのが、再生医療です。入院の必要も少なく、体への負担も小さいとされています。膝の手術を避けたい人にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。ただし、安心して再生医療の施術を受けたい場合は、信頼できる医療機関の選定が重要です。
膝関節症の治療に再生医療をご検討される場合は、ぜひ セルズクリニック銀座院 にご相談ください。幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射を熟知した経験豊富な医療スタッフが、万全の態勢でお待ちしております。
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- 膝の関節が痛い!膝関節症についてと再生医療について徹底解説
「膝の内側が痛い」「膝の裏が痛い」多くの人が悩まされている膝の痛み。「正座するとき」「階段の昇り降りのとき」など、痛みが出るシーンもさまざまです。ここでは、特に中高年になったら気をつけたい、膝関節症についてと再生医療について詳しくご紹介します。
膝関節の仕組みについて
膝関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨で構成されています。これらの骨は靭帯や筋肉、さらに関節のふくろなどの組織で覆われています。
大腿骨と脛骨の接触部分は関節軟骨で覆われ、その隙間には半月板があります。通常の常態では、関節軟骨や半月板が衝撃を吸収し、滑液がスムーズな動きを支えることで、膝への負担を減らしているのです。
膝の痛みの主な原因について
膝の痛みの原因には、以下のようなものがあります。
変形性膝関節症
変形性膝関節症(へんけいせい しつかんせつしょう)は、膝の関節軟骨がすり減っている状態です。クッションの役割をしている軟骨がすり減り、大腿骨と脛骨が直にぶつかり合うことで痛みが生じます。
以下の項目が複数当てはまる方は、変形性膝関節症の可能性があります。
・動き出しの際に膝が痛む
・正座するときに膝が痛む
・膝が腫れたり水が溜まったりする
大腿骨顆部骨壊死
大腿骨顆部骨壊死(だいたいこつ かぶこつえし)は、膝に近い部分の大腿骨が壊死を起こした状態です。一般的に60歳以上の女性に多くみられ、発症時に膝の激痛を伴うことが少なくありません。明らかな原因がなく発症する場合もあります。
以下の項目が当てはまる方は、大腿骨顆部骨壊死の可能性があります。
・全く症状のなかった膝が急に痛み出す
・体重をかけると膝が痛い
・膝の可動域が狭くなる
膝の痛みに対する治療方法
ここでは、膝関節症のなかでも、変形性膝関節症の治療方法について詳しくご説明していきます。
手術療法
手術療法は、放置すると将来重症化の危険性がある場合や、障害が高度な方に行う療法です。
代表的な手術療法には、以下のようなものがあります。
●関節鏡視下手術
関節の中を直接カメラで覗きながら、変性した半月板や軟骨、増生した滑膜や骨棘の処理を行います。小さな穴からカメラを入れるので傷も小さく済み、手術後数日で歩行が可能です。ただし、効果の持続性が短い場合もあります。
●高位脛骨骨切り術
O脚が原因の場合に適した手術です。骨を切ることによりO脚を矯正し、脚の形をX脚に変えます。自分の膝を温存または再生できます。ただし、切った骨がくっつくまで痛みが多少続くこともあり、機能回復にはリハビリをしっかり行うことが必要です。
●人工関節置換術
変形や損傷した関節を、金属などでできた人工関節に置き換える手術です。膝全体が大きく変形し、進行すると歩行に支障をきたすような場合に行われます。術後のリハビリが必要であり、リハビリが完了しても膝の曲がりが制限される場合もあります。
再生医療 幹細胞注射・幹細胞培養上清液注射
近年、膝痛治療の新たな選択肢として、再生医療が注目されています。再生医療とは、病気やケガで損傷した組織や臓器を自然な回復力で再生させることを目指す治療法です。
人間の組織を使って行なう治療のため、拒否反応などの副作用がほとんどないことが特徴です。
従来の手術療法などとは異なり、根本的な治療を目指すことができるとされています。
膝関節症の治療に用いられる再生医療には、幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射があります。
●幹細胞注射とは
それぞれの細胞は決まった役割を持っていますが、「幹細胞」は様々な細胞へと変化する可能性を持つ特殊な細胞です。
幹細胞注射では、自身の脂肪から取り出した幹細胞を膝関節内に注入します。そして、幹細胞が持つ「様々な細胞に変化する能力」をいかし、膝関節の炎症や痛みの改善を目指します。
●幹細胞培養上清液注射とは
「幹細胞培養上清液」とは、幹細胞を培養した培養液から幹細胞を取り出して減菌処理などを行った際に抽出される「上澄み液」のことです。この上清液には、幹細胞が分泌する成長因子などが豊富に含まれており、膝関節内の軟骨再生を促し、慢性的な炎症を抑える作用が期待されます。
幹細胞培養上清液を使った治療法は「エクソソーム」ともいわれ、美容医療の分野でも注目を集めています。
まとめ
従来の膝関節の治療法は入院や定期的な通院が必要となる場合が多く、患者さんの負担も大きかったです。しかし、幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射といった再生医療は、採血や注射のみで完結します。当日中に帰宅できることがほとんどで、日常生活にも影響が少ない治療法です。他にも副作用のリスクが少ないことなど、メリットがたくさんあります。
膝関節症の治療に幹細胞注射や幹細胞培養上清液注射をご検討される場合は、ぜひ セルズクリニック銀座院 にご相談ください。経験豊富な医療スタッフが万全の態勢でお待ちしております。
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- 膝関節症に効く!幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射の効果と治療プロセスについて
近年、「幹細胞」を用いた膝関節症の治療法に注目が集まっています。しかし、具体的にどのような治療であるかを知っている方は少ないのではないでしょうか?
ここでは、「幹細胞」を用いた治療法である、幹細胞注射 と 幹細胞培養上清液注射 について、その効果や治療プロセスについて詳しくご紹介します。
幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射とは
幹細胞を用いた治療法には、再生医療である幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射があります。
再生医療とは
再生医療は、人間の細胞や組織、人工材料を用いることで機能障害・不全となった組織や臓器を再生させる医療です。
今まで治療が困難だった疾患に対して、新たな道を開くものとして期待されています。
幹細胞注射について
「幹細胞」は、血液や神経、表皮などの、さまざまな組織や臓器に分化できる細胞のことです。分裂を経て自分と同一の細胞を生成する能力である「自己複製能」と、自分とは異なる様々な細胞に変化する能力である「分化能」という2つの機能を持っています。
「幹細胞注射」では、自身の体内から採取した幹細胞を培養・増殖させ、注射を用いて体内に戻し治療します。老化や損傷により衰えた細胞の回復や再生を促し、血管、関節、臓器の修復・改善に効果的であるとされています。
幹細胞培養上清液注射について
「幹細胞培養上清液」は、幹細胞を培養増殖するために利用した溶液の上澄みのことです。幹細胞培養上清液には、培養の際に放出されたサイトカインやエクソソーム、その他、500種類以上もの成長因子が多く含まれています。
「幹細胞培養上清液注射」では、体内に幹細胞培養上清液を注入します。体内に入った幹細胞培養上清液が組織や細胞に働きかけることで、膝関節症の改善が期待できます。
幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射の治療プロセス
幹細胞注射と幹細胞培養上清液注射の治療の詳細は、以下のようになります。
治療の流れ
幹細胞注射および幹細胞培養上清液注射の治療は、いずれも再生医療の一環として行われます。しかし、それぞれに異なるプロセスがあります。
●幹細胞注射の治療の流れ
①初診・検査:MRIやレントゲンなどで症状を評価
②幹細胞の採取:腹部の脂肪や骨髄から幹細胞を採取(30分〜1時間)
③培養・加工:6週間程度かけて幹細胞を培養
④注射治療:患部に注射(外来で実施、数分程度)
⑤経過観察:数ヶ月にわたって定期チェック
入院の必要はなく、日帰りで対応できるクリニックもあります。
●幹細胞培養上清液注射の治療の流れ
①初診・検査:MRIやレントゲンなどで症状を評価
②注射治療:患部に注射(外来で実施、数分で終了)
③経過観察:数日〜数週間にわたって定期チェック
数回の投与が推奨される場合もあります。
治療前に知っておくべき副作用とリスク
これらの治療法は比較的安全とされています。しかし、副作用やリスクが全くないわけではありません。
幹細胞注射では、自分自身の幹細胞を使用します。幹細胞を採取する際には、おへそくぼみの目立たない部分を数mm切開しますが、内出血や赤みがあらわれる場合があります。
幹細胞培養上清液注射で使用する幹細胞培養上清液は、さまざまなメーカーから薬剤が提供されています。そのため、薬剤ごとに治療効果などの品質が異なるという点があります。
セルズクリニックでは不純物を極限まで除去し、有効成分を高濃度濃縮された幹細胞培養上清液を治療に用いています。
治療後の経過と日常生活での注意事項
治療後の一般的な経過は以下のようになります。
①注射直後の反応(数時間~数日)
まれに軽度の腫れや違和感、熱感が生じることがありますが、多くは自然に改善します。
②数日〜数週間後
抗炎症効果や組織の修復・再生が徐々に進みます。効果が現れるまでに数週間~数ヶ月かかることもあります。
また、日常生活での注意事項は以下のようになります。
・治療部位の安静
注射後2~3日は過度な運動を避け、長時間の歩行や階段の昇降、重いものを持つことは控えましょう。
・入浴とシャワー
傷口からの感染リスクを防ぐため、注射当日はシャワーのみにしましょう。
・飲酒・喫煙・激しい運動
治癒・再生を妨げるため、注射後1週間程度は控えることが望ましいです。
・定期的な診察を受ける
治療効果を評価するための経過観察が重要です。必要に応じて追加注射やリハビリが検討されます。
幹細胞注射の費用と医療機関の選び方
治療費用の目安と保険適用について
幹細胞治療と幹細胞培養上清液注射は自由診療です。そのため、健康保険は適用されません。費用の目安は以下の通りです。
・初期検査・診察:1〜3万円
・幹細胞採取・培養・注射:80〜150万円程度(1回の治療)
信頼できる医療機関の選び方
幹細胞治療と幹細胞培養上清液注射の治療を受ける場合、以下のようなポイントに着目してクリニックを選びましょう。
・再生医療等提供計画を届け出ている医療機関かどうか
・医師の経験や症例数
・治療後のフォロー体制が整っているか
まとめ
セルズクリニック銀座院 では、経験豊富な医師が、患者様にとって最適な再生医療の治療方法をご提案いたします。
膝関節症の治療に幹細胞注射をご検討される場合は、ぜひセルズクリニック銀座院にご相談ください。経験豊富な医療スタッフが万全の態勢でお待ちしており